柿崎 その2

柿崎:「たからじま」のツアーで今のところ4カ所ライブしにいってるけどどんなかんじだった?
夏目:どこも面白かったよ。ひとつひとつ言っていった方がいい?
柿崎:うん、そうだね。簡単にでいいけど。
夏目:熊谷はね、モルタルレコードっていうCD・レコード屋さんの二階でライブさしてもらったの。すごく面白い空間で、一緒に行ったがーさち(平賀さち枝)すっごくマッチしてた。天井低くてね。明かりは裸電球一つついてるだけ。お客さんすごい近くて自分がやった時びっくりした。ミツメもよかった。ミツメいいよね。俺ほんとうはああゆうしゅっとしてるのやりたかったなあ。モルタルの店長さんもいい人で、the morningsのポンタの昔からの友達らしくって、そのへんの話も面白かった。
柿崎:楽しめた?
夏目:うん、楽しかった。
柿崎:で、その翌週に松山、薬院、熊本と行ったわけですが。
夏目:松山は去年アメリカのバンドSea Lionsと一緒に行ったので今回が2回目。前回と同じとこでやらしてもらったんだけど、また今年もやりましょうって誘ってくれたノリさんて人がすっごい気合い入れてやってくれてて、簡単に言うと、ノリさん昇格してハコの店長になってて、やるぜーっていうのがすごかったの。会場は小箱のクラブで、普通そういうとこでやる時はフロアライブなのね。お客さんと同じフロアに機材持ち込んでやるっていう割とざっくりした感じでやるの普通。なんだけど、ノリさんステージを組んでくれてスピーカーの位置もライブ用に移動してくれたりしててドン!と環境を整えてくれてて。なので気持ち入ったし楽しかった。つれてってもらった飲み屋うまかったし。
柿崎:正直松山でライブってあんま聞かないんだけどお客さん入るの?
夏目:ん〜、心配だったから入ったカフェのかわいい店員にビラ渡したりしてみたよ初めて。バンビにやらせようと思ったら弱腰だったので僕が行ってみた。
柿崎:そのこきた?
夏目:そのこは来なかった!けど人はいたよ!いや、そんなさあ、俺ら1回しか行ってないのに見に来てくれる人いるなんてありがたいほんと。ノリさんと、あと同い年の、税理士の勉強してるって言ってたコンちゃんにも感謝です。
柿崎:コンちゃんかたいとこ行くねえ。
夏目:すごいいい奴で、泥酔状態で朝ホテルまで見送りに来てくれた。俺らフロントにおりたらコンちゃん寝てた。泥。んーーー、こういう話するとさ、話に出てこない人のが多くなっちゃうじゃん、それ嫌でブログとか書けないんだよね。たとえば熊谷のライブもさ、イベント組んでくれた人いるわけで、感謝してても名前とかエピソード書いてないとさあ、もしもその人が読んだ時に「俺の事は書いてないか...」てなったら嫌だなあと思ってさ。考え過ぎかなあ?
柿崎:気にし過ぎだよ。おまえの小ささがそういう気持ちにさせてるだけ。
夏目:まあ、それはわかってる。でもそう思っちゃうもん。
柿崎:そういう気持ちも大事だけどさ、例えば極端な話アイドルが「照明の浜山さんありがとー!」とか書いてても「それ違くねえか?」って思うでしょ。
夏目:いやあ、俺そのこ好きになりそう。
柿崎:バカだな。
夏目:笑 全部書いてんのね、「イベンターの山下さん!舞台の田中さん!もぎりのモンデンさん!」とか。さすがにそこまでだと「それは違う」って思うかも。。。でもやっぱ好きかもなあおれそのこ。
柿崎:もういいよ。
夏目:はい。
柿崎:福岡は?
夏目:H mountainsと薬院Utero、熊本Navaroと一緒に行った。H両日すごく良かったけど二日目の熊本のが俺は好きだったな。メンバーみんな強めの人たちだからライブ見てると全然飽きない。気になるとこ頻発してスリリングで笑えるの。福岡はまだ二回しか行った事ないんだけど街の感じがすごく馴染みやすい感じして好き。女性の化粧があまり濃くない気がした。気のせいかもしれないけど。
柿崎:ラーメン食べた?
夏目:スリランカカレー食べた。辛すぎて、もう歩けないってなって無駄にタクシーで会場までもどったんだ。。。
柿崎:熊本は?ラーメン食べた?
夏目:食べた食べた。のび太ってとこで。おいしかった。馬刺も本当は食べたかったけど高いからやめたわ。ていうか3日目になるとね、もう普通のもの食べたくなってきちゃって、おれ深夜に一人で松屋いったし、翌朝みんなで何食べたいか会議したら「マック」ってなって、あ〜あって思った。
柿崎:ライブの事もうすこし教えてくれる?
夏目:どこも楽しかったし、ロックやったって感じ!待っててくれた人がいたのが嬉しかった。待ってた訳じゃない人たちもきっと楽しめたと思う。どこも最高。気持ちよさ全開。また行きます。僕の気分としてはラブソング歌いたい感じだったから「金太郎飴」とか気持ちノってた。あとツアーのさいごがドイサイエンスだったのがすっごいよかった!かっこよかった!あとアリトさんさんきゅー。
柿崎:ありとさん?
夏目:H mountainsのドラム。TACOBONDSのドラムでもある。こんかい誘ってくれた人。
柿崎:いろんな繋がりでなりたってるわけだね。
夏目:うん。ほんと、ツアーは感謝ばっかりでありがとうばっかいうことになるの。だってお客さんもさあ、CD買ってくれてたりするわけよ。そーゆーのを直接感じれるのがツアー。どこ店では何枚売れましたみたいなデータはたまに見ることになるんだけど、そーいうんじゃなくて、ああこの街のこういう人が買ってくれたのかあって実際合って話したりするとなんかちょっと勇気が出るというか。これあたりまえだからあんまし言わないようにしてたんだけどこういうことも自分の口から一回出した方がその後言わずとも勝手についてきてくれるよーな気が最近してるので、最近は割とこういうこと言うモードに入ってる。
柿崎:へー。いいと思うよ。
夏目:だよね!
柿崎:そーいえばソロの音源集を物販で売るんだって?
夏目:そう。友達の結婚式が来月からかさむんだよ!祝儀ちゃんと出したいから稼がなきゃなと思って。
柿崎:ああ、そういう年だよね〜その時期ね〜
夏目:二人がやばくなったら俺のこのがんばりを説いて離婚を阻止するつもりだよ。
柿崎:内容は?デモの。
夏目:2007年から録りためた、個人的な楽しみや依頼されて作った曲の中で、これなら人に聞いてほしいなっていうものを集めた。なんだかこのまま消えそうだったからタイトルは「ドントパスミーバイ」にした。マスタリングはあえてしなかった。なんか、そのまんま音圧とかない方がかわいいかなと思って。余所行きの格好じゃなくて、コンビニ行くくらいの感じの音楽。
柿崎:バンドとの違いは?
夏目:バンドは余所行きで、まあ、あれでも、がんばってちゃんとしてる!ソロは歌い方も全然違う。一人で作ってるとこだわりの悪魔に殺されそうになるはずのところを忍法つかって逃げた。なので、ゆるいです。